「読者に響く写真選びのコツ」というタイトルでサムネイルを作ったとき、僕はCanvaで、まず「響く」と検索しました。ところが、出てきた写真を見ても、あまりイメージが湧かない。
そこで「写真」と検索し直したら、アルバムを見ている親子の写真が目に留まったんです。「アルバムって、写真を選んだり、見たりするものだよな。今日のタイトルに合うんじゃないか」と思って、今度は「アルバム」で検索。そこで見つけた、アルバムの写真を選んでいる人の写真を採用しました。
サムネイルに使う写真が決まらないとき、僕は最初から完成イメージを固めて探すよりも、検索結果を見ながら連想していきます。そして、選ぶときは「どんな感情を伝えたいか」を気にしています。今作っているサムネイルのタイトルにある言葉一つから、探し始められます。
欲しい写真を決め切る前に、検索してみる
僕は、検索して出てきた写真を見て、「あ、これええやん」と発想をもらうことが多いです。
アルバムの写真にたどり着いたときも、「写真」の検索結果に親子が写っていたから、アルバムという言葉が浮かびました。
もちろん、使いたいイメージから探すのも一つの方法です。ただ、僕はそのやり方だと、イメージ通りの写真を出すために何と検索すればいいのか、難しく感じます。
写真選びで止まっているなら、まずはタイトルの中の言葉や、思いついた言葉で検索してみてください。出てきた写真から連想した言葉で、また探してみる。「響く」でピンとこなくても、「写真」を挟んだら「アルバム」にたどり着く。僕はそんなふうに探しています。

感情を伝えたいなら、表情も大きく
検索結果の中から写真を選ぶとき、もう一つ気にしているのが、感情が伝わるかどうかです。僕はサムネイルやプレゼン資料で、表情の豊かな男性や女性の写真をよく使います。
たとえば、「驚愕」と書くようなタイトルなら、すごく驚いている男性の写真を入れる。驚いてもらいたいところでは、ちょっと驚いている写真よりも、オーバーリアクションなくらい驚いているモデルの写真を選びます。
「感情を動かせるのは感情」というのが、僕の考えです。淡々と説明するだけで相手の心を動かすのは、難しい。論理で感情を動かすことが不可能とまでは言いませんが、相手に「面白そう」「見てみたい」と思ってもらいたいなら、感情が直接伝わるものを見せることを大切にしています。
探し続けるより、お客様に伝わることを一番に
ただ、写真を探していると、「もっといいものがあるんじゃないか」と、いつまでもこだわりたくなるんですよね。僕も、その気持ちはわかります。
僕自身、こだわって、こだわって、こだわり尽くしたものをお客様に出したのに、「ふーん」と無反応だったことが何度もありました。自分がかけた手間と、お客様の反応は同じではなかったんです。
その経験を繰り返して、僕は、自分のこだわりを突き詰めるより、お客様に伝わることを一番にするほうが大切だと考えるようになりました。自分が納得したいから探し続けるのと、お客様のために探すのとは、違うんですよね。
さっきのサムネイルも、最初は「この写真いいな」と思って作ったのに、Twitterへ投稿するときに「あれ、この写真、暗いな」と感じました。でも、そのときは訂正せずに、そのまま投稿しました。その写真には、僕自身も多少の不満があったんです。
僕は、一度「これや」と思ったら、多少の違和感では探し直さず、前に進むようにしています。もちろん、よほど大きな疑問が出てきたら、変更もやむなしです。小さな違和感を全部突き詰めようとすると、キリがないですから。僕はアーティストではありませんしね。
サムネイルもプレゼンも、伝える相手はお客様です。写真選びが上手だと言っていただく一方で、僕自身は、さっきの暗いと感じた写真のように、多少の不満を持ったまま採用することもあります。お客様が満足しているなら、自分だけが気にしている部分に、際限なく時間をかける必要はないと考えています。
迷ったら、検索結果から発想をもらう
次のサムネイルで写真が決まらなかったら、まず思いつく言葉を一つ入れて検索してみてください。出てきた写真を見て、別の言葉が浮かんだら、その言葉でも探す。驚きを伝えたいなら、驚きが大きく伝わる表情の写真を選ぶ。僕が普段やっているのは、そういう地道な探し方です。
「響く」から始めて、親子の写真を見て、アルバムにたどり着いたように、欲しい写真を先に決め切らなくても、検索しながら発想をもらえます。最後に大切にしたいのは、自分がどこまでこだわれたかよりも、選んだ写真でお客様に伝わるかどうかです。
