「やることは分かっている。でも、なかなか最初の一歩を踏み出せない」。情報発信や営業でも、そんなふうに手が止まることはあると思います。
動き始めるときは、やっぱりエネルギーが要るんですよね。僕が自分を奮い立たせるためによくやっているのは、他人の熱量に触れることです。
実家から事務所へ車で20分ほど通っていた時期も、人の仕事の裏側に密着した動画を、ラジオのように流し聞きしていました。懸命に取り組む姿を見聞きすると、「止まっている場合じゃないな。僕もやろうかな」と思えてくるんです。
すごい人の、悩んでいる姿を見る
僕が好きなのは、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』。イチロー選手や本田圭佑選手などの仕事ぶりを見てきました。
才能にあふれた人たちも、意外と僕たちと同じようなことに悩み、一生懸命乗り越えようとしている。僕はそこに引き込まれます。
何度も挫折しながら、また立ち上がってチャレンジしている。「こんな人たちも、こうやって頑張っているんだったら、僕も頑張らないといけないな」と、自然に火がつくんですよ。
僕は、誰よりもやり尽くしていることや、諦めない心が、才能の正体なんじゃないかと思っているところがあります。

事業に取り組む人の姿は、発信の刺激にもなる
スポーツ選手の仕事ぶりに加えて、僕は経済の現場を描く番組も見てきました。『テレ東BIZ』で見ていた『ガイアの夜明け』などです。
業績が落ちた企業がどう立て直そうとするのか。新しい技術やマーケティングの方法に、どんなふうに挑んでいるのか。自分と同じようにビジネスをしている人たちの裏側が見えると、かなり刺激になります。
僕は、業務スーパーの創業者が地熱発電に取り組む話にも、「すごいな、かっこいいな」と感じました。新しいことに挑む人の話を聞くと、やる気が湧いてきます。
経済の番組は、気持ちが動くだけでなく、毎朝のビジネスラジオ「朝ビジ」の話題にもなる。僕にとっては、発信のネタを得られる点でも重宝するものでした。
自分の仕事に重なる物語を読む
人の熱量に触れるものとして、漫画も読みます。ただ、熱い言葉がたくさん出てくれば、何でも自分の仕事に重ねやすいわけではないんですよね。
僕はスポーツ漫画よりも、社会の中で働く主人公が、いろいろな壁にぶつかりながら頑張っていく物語に入り込みやすいです。
特に刺さるのは『左ききのエレン』。僕が読んでいたのは、ジャンプ+で連載されたリメイク版です。広告会社で働く光一が、才能のある人たちに囲まれ、押しつぶされそうになりながらも頑張っていく姿が描かれています。
僕もマーケティングの仕事をしているので、余計に刺さるんですよ。しかも、この作品では天才とされる側も悩んでいる。自分の表現に周囲がついてきてくれない苦しさなども描かれていて、「ああ、才能がある人も、こんなふうに悩みながら動いているんだな」と感じます。
僕と同じような仕事をする人は、読んだほうがいいんじゃないかと思う作品です。ただ、漫画は読むためにしっかり時間を使います。気軽に人の熱量に触れるなら、まずは流し聞きできる動画からでもいいと思います。
最初は、自分が知っている人の動画から
少しだけ作業して勢いをつける人もいれば、運動などで気分が変わる人もいる。僕の場合は、人の仕事の裏側を見る方法が日常的に役立っています。
動画を選ぶときは、まず自分が知っている人が出ているものを見てみてください。知らない人の話だと、最初はピンとこないかもしれません。初めてでも、知っている人が泥臭くチャレンジする姿なら、入りやすいと思います。
動くべきことが分かっているのに、最初の一歩が重い。そんなときは、人の熱量を借りてみる。僕が動画を見聞きしているのも、「こんな人たちも頑張っているんだから、もう少し僕もやってみようかな」と、自分を奮い立たせるためです。
