どうも、丸田です。
今回はストーリーテリングについて解説していきます。
ビジネスシーンでも「ストーリーが大事だ!」と言われていますよね。
どのぐらいストーリーが重要なのか?と言われれば、そりゃもう、とてもとても重要。
ヘタなテクニックより大切です。

そこで今回はストーリーがなぜ重要なのか、3つの理由を解説していきます。
商品機能だけでは売れない世の中。
ではそもそも、どうしてストーリーが重要視されるようになったのか?
理由は、商品の機能だけでは売れなくなったから、なのです。



ストーリーの重要性が叫ばれるようになった背景には、「商品機能だけでは売れなくなった」という時代の変化が関係しています。
ひと昔前までは、商品の新機能や便利な機能をアピールしていればドンドン売れていました。
例えば、
鉛筆がシャーペンになったり、消しゴムが一緒になったシャーペンが開発されたり。
高性能洗濯機やドラム式洗濯機、食品の鮮度を安全に保つ多機能冷蔵庫、高画質の4Kテレビになりハイクオリティな画質、などなど。
新しい機能を追加すればするほどに、商品は売れていったわけです。
しかし、いろんな企業が増え、技術力は高まり、安価で機能性の高い商品が増えていきました。
さらには、インターネットによる宣伝も増えた結果、新機能をどれだけアピールしても売れなくなってしまったのですね。
ですので、機能性だけでは商品の目新しさをアピールできないんですよね。
その結果、安い価格で販売しようとする企業が増え、価格競争になってしまいました。
価格勝負になれば、資本力のある大企業だけが生き残り、その他のビジネスが上手くいきません。
クッソ!これじゃどうしようもない!
誰もがさじを投げかけたその時!
厳しい現状を打開したのが、ストーリー戦略なのです。
ストーリー戦略とは例えば、
製品の開発秘話を公開したり、商品作成にかかわった人、一人一人を紹介する映像を作ったり。
新鮮な野菜だけではなく、どんな農家がどんな思いで野菜を作ったのかをWebサイトに掲載したり、など。
機能の良さで売れた今までとは違い、「何を売るか?よりも誰が売るか?」に焦点を当てたのがストーリー戦略です。
こうして、商品販売にはストーリーがより重要視されるようになりました。
ストーリーテリングが有効な3つの理由
ストーリーテリングが有効な理由は3つあります。
- 惹きつけられる
- 感情移入されやすい
- 記憶に残りやすい
順番に説明していきます。
1.惹きつけられる
人は物語やストーリーに心惹かれる心理があります。
むかしむかし、、、あるところに、、、
みたいな出だしは、ありきたりですが何だかんだ続きが気になりますよね。
最近はマンガやイラストを活用したセールスレターなどが増えてきていますが、これもストーリーセールスの一種です。
2.感情移入されやすい
ストーリーがあると、自分の経験と照らし合わせられるので感情移入してもらえやすくなります。
例えば、



よりも、



うちの奥さんが農薬で体調崩すからね、、、。
何とか農薬使わない製法を研究し続けて、10年かけて作ったとよ~!
なんて言われた方が感動しますよね。
このような身近に感じられるストーリーがあると、他の商品と差別化して認知してもらえるのです。
3.記憶に残りやすい
ストーリーは強烈に人の記憶に残ります。
少し補足ですが、
記憶の種類には「エピソード記憶」と「意味記憶」というものがあるのをご存知でしょうか?
「意味記憶」とはカンタンに言えば、「暗記で覚える記憶」で、例えば、英単語や数学の公式など、学校でよくある暗記する記憶方法です。
この意味記憶の能力は子供の時ほど高く、年齢を重ねるほどに低下していってしまいます。



一方で、「エピソード記憶」とは、感情的な記憶を言います。
学校の公式はすっかり忘れたけど、「体育会などの楽しかった思い出は覚えている」、なんて経験はありませんか?
それがまさに感情で記憶したエピソード記憶なのです。
その他、思い出だけでなくトラウマなど、感情が強く動かされた出来事も記憶に残りやすくなります。
このエピソード記憶は子供よりも大人のほうが得意とすると言われています。



ストーリーを駆使した商品販売やマーケティングは、通常のPRに比べて人々の記憶に残りやすく、
思い出してもらって商品が売れる、なんてこともあります。
情報過多の時代において、「記憶に残る」ことは非常に重要です。
それを加速させるのがストーリーの力なのです。
ストーリーで売上増!具体的事例をご紹介!
ストーリーを取り入れて実際に売上を伸ばした事例はたくさんあります。
例えば、
進研ゼミは、漫画を取り入れたDM(ダイレクトメール)で一気に契約者数を伸ばしました。
その他、3大キャリア(SoftBank、au、docomo)のCMがストーリーになっていますよね。
続きが見たいがためにCMを見る人も増え、楽曲も作られましたからね。
それ以外にも、「競技かるた」をテーマにした映画「ちはやふる」の公開によって、実際に競技かるたの人口が増えたそうです。
ちなみに、ちはやふるは「競技かるた」を通して、成長していく主人公の話ですが、「競技かるた」のルールなんて正直、一切わかりません(笑)
しかし、そこに主人公の成長やライバルとの戦いなど、ストーリーが取り入れるだけで一気に魅力的なコンテンツになります。
「競技かるた」は野球やバスケットと比べると、マイナー競技として認識されていますよね。
なので、普通に宣伝するだけではおそらくここまで認知されることなんてなかったのではないかと思います。
しかし、ストーリーが組み込まれることで人を魅了し、大きく拡散できたのです。
ストーリーテリングの一般的な流れ
ストーリーテリングの一般的な流れをご紹介します。
ストーリーの構成は以下の8つのパートでできています。
- 出会い
- 始まり
- 旅立ち
- 仲間
- 試練
- 変化
- 達成
- 帰還
このストーリー構成は大ヒットする映画やマンガ、ドラマなどに共通している王道のシナリオテンプレートです。
あなたの好きなマンガやアニメなどのストーリーと比較しながら読み進めてください。
1.出会い
平凡な日常にキッカケが訪れたり、人生を変える人物に出会います。
こうして、日常に変化が訪れます。
2.始まり
自分がこれから歩む道や、果たすべき使命を認識します。
ここから主人公の新しい人生がスタートします。
3.旅立ち
主人公の旅が始まります。
ストーリーによっては、旅立ちを拒否するケースもありますが、何だかんだ説得されるか、旅立たざるを得ない状況に追い込まれます。
4.仲間
途中いろいろな出会いがあり、仲間も増えていきます。
この仲間が集まることでドンドン世界観が確立されていきます。
5.試練
順調だった旅も試練が立ちはだかります。
強い敵やライバルが登場します。
ここで初めて主人公は敵に恐怖や敗北を味わいます。
6.変化
その試練を突破するために、主人公は自身を鍛えます。
ここで心身ともに変化が生じます。
7.達成
自分を変化させた結果、試練を突破することが出来ます。
ストーリーで最も盛り上がるポイントとなります。
8.帰還
試練を乗り越えたら、次のステージへ向かうか、
あるいは自分の故郷へ帰ります。
これがストーリーテリングの流れとなります。
まとめ
ここではストーリーの重要性とストーリーテリングについて解説しました。
おさらいしますと、
新しい機能性はあまり重要ではなく、それ以上に「何を売るか?よりも誰が売るか?」に注目されるようになりました。
ですので、今現在のビジネスはストーリーを取り入れたWeb販売が成功する傾向にあります。



ストーリーの3つの有効性
- 惹きつけられる
- 感情移入する
- 記憶に残る
ストーリーテリングの8つの構成
- 出会い
- 始まり
- 旅立ち
- 仲間
- 試練
- 変化
- 達成
- 帰還
ストーリーテリングに関しては、
映画やマンガ、アニメ、小説などから学べるのでぜひ見てみると良いです^^
参考書籍もあるので、コチラも掲載しておきます。

丸田

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