どうも丸田です。
この記事ではマーケティング分析に必要不可欠な「4P分析」について解説していきます。
このようなマーケティングフレームは大企業や資金力の大きいビジネスが使いそうな手法だと思うかもしれませんが、実は個人ビジネスや小さいビジネスでも十分活用することができます。
というわけで、「4P分析」の具体的な事例や個人の活用方法なども記載しているので、ぜひ最後まで読んであなたのビジネスに役立ててください^^
参考▼
個人事業でも使える「3C分析」の活用方法と具体的事例をご紹介!

4P分析とは?
4P分析とは、
- Product(製品)
- Price(価格)
- Place(場所)
- Promotion(流通)
この4つの要素の頭文字を取って、「4P分析」と呼ばれています。
主に商品開発に使われるフレームワークです。
Product(製品)
売り出す製品を作るうえで欠かせないポイントです。
商品の内容だけではなく、商品名や機能性、保証などトータルで分析します。
具体的には、
- 商品名
- 機能・品質
- デザイン
- パッケージ
- 保証サービス
顧客のどのような需要を満たす商品を作るのかを考える材料となります。
Price(価格)
価格帯を決めていきます。
この価格帯が商品を売るターゲット層を決定します。
例えば、
1泊10万円以上するホテルなら、裕福層がターゲットになりますし、
1泊4000円のホテルなら若者やビジネスマン向けとなります。
ポイントとなるのが以下の2つ。
- 顧客が欲しいと思える価格であるか?
- 製品の適正価格であるか?
商品価格に関してよくある勘違いが、これ。

あなたもやっていませんか!?
自身が大企業で資金力がたんまりあるなら話は別ですが、個人事業や小さいビジネスを運営しているなら価格は安くしてはダメです。
高くする工夫をしましょう。



参考記事はコチラ▼
【私の商品価格安すぎ⁉】ゆとりを持って生活したい個人事業主は今すぐ単価を上げろ!


とはいえ、異常に高い価格設定もNGです。
一時期、ツイッターでコンサルが200万みたいな話がありましたが、よっぽどブランドのある人じゃない限りコンサルティングで200万なんてありえないし、
そもそもそんな高額サービスをツイッター経由で販売なんてもっての他です。
ヴィトンをセブンイレブンで販売しない理屈と同じです。
ですので、価格は安すぎず、高すぎず、
- 顧客が欲しいと思える価格であるか?
- 製品の適正価格であるか?
この2つの基準を設定するべきなのです。



Place(流通)
商品をどこで売るかを考えるポイントとなります。
実店舗であれば、場所や立地を指します。
例えば、コメダ珈琲はスタバやドトールと違い、人が集まる場所というよりは郊外にお店を構えているので競合がいない状態なのです。
これはビジネスとして非常に有利ですよね。
とはいえ、最近はオンライン活用もあるので、無形サービスやコンサルティング・コーチングなどであればオンライン上での販売となります。
ターゲットに対して、どのように販売するかが大切です。
Promotion(販促)
どのように製品をターゲットの元へ届けるかを分析します。
一般的な内容で言えば、
- 広告・宣伝
- 広報(PR)
- 販促
少し前まではテレビや新聞などのマスメディアでの宣伝が主流でしたが、最近はGoogle広告やFacebook広告など安価で宣伝できるので、
個人でこれからビジネスを始める人も広告やプロモーションはしっかり考えるべきでしょう。
4P分析の具体的事例
4P分析の具体的事例をご紹介します。
- スターバックス
- ニトリ
- 個人ビジネス
スターバックスの4P分析
Product:
スターバックスの価値はコーヒーの味ではなく、快適な空間である。
Price
コーヒー1杯の価格は500円前後なので、タリーズやドトールに比べると若干高い。しかしスタバのブランドがあるので、それを苦に思わないだけでなく、場所としても機能するため500円で快適な時間や空間を過ごせると考えれば決して高くはない。
Place
クオリティ維持のため、ほぼ全ての店舗が直営店。
フランチャイズを取っていないので、店舗展開はしにくい。
Promotion
CM広告は一切打たない。
利用者やSNS、口コミで広がっていくことで認知されている
ニトリの4P分析
Product:
ニトリの商品は、海外で生産される原材料を輸入し、自社で組み立て・デザインをしてから販売する「ノックダウン生産」によって作られる。
ですので、オシャレな家具が勢ぞろいしています。
Price
自社で全て完結しているので、生産や流通コストが下がり、価格は低め。
Place
オンラインでの販売に特化しています。
Promotion
「お、ねだん以上」というキャッチコピーでテレビCMを売っています。
まさに高品質な家具を低価格で提供しているニトリの強みを端的に言い表した言葉です。
個人が高額商品を売る場合の4P分析
Product:
ターゲットが抱えている悩みをピンポイントで解決できる商品やサービスを提供。
ニッチで競合が少ない。
Price
お客さんにとって、「水」や「食料」などの「必要なもの」ではなく、「こんなサービスがあれば助かる!」という「欲しい!」を満たすサービスを提供できるので、価格は高額でも売れる。
悩み相談だけではなく、解決策などをフルパッケージ化
Place
販売は主にオンライン上なので、全国を商圏とすることが可能。
Promotion
Facebook広告からリスト収集→メルマガで販売という流れ。
4P分析のまとめ
4P分析の内容をまとめると以下の通りです。
- Product(製品)
- Price(価格)
- Place(場所)
- Promotion(流通)
大企業だけではなく、個人事業やこれからビジネスを始める人にとっても4P分析はとても大切なマーケティング戦略の一つです。
ぜひこれを活用して、大企業や競合に負けないビジネス戦略を打ち立てましょう。