ハッキリ言おう。稼ぎたいならタダにしろ。
そう聞くと、おそらく

と感じるでしょう。
ですが、商品やサービスを無料提供することで、大成功したビジネスが存在します。
いや、むしろ大成功しているビジネスほど、サービスを無料配布しまくっています。
なので、断言します。
稼ぎたいなら、今すぐあなたの商品・サービスを無料でドンドン配布してください。



と思うかもしれませんが、お金があるから無料配布するのではありません。
無料配布するからお金が集まるのです。



ちなみに、石油王と言われるロックフェラーもこの手法で巨万の富を手に入れています
とはいえ、ただテキトーに「サービスを無料にしろ!」というわけではありません。
実はこれ「フリー戦略」と呼ばれるマーケティング戦略なのです。
そこで今回は資金をかけず売上伸ばせる、フリー戦略のやり方や、成功事例、注意事項について解説していきます。
フリー戦略とは?売上が立つカラクリについて


フリー戦略(無料戦略)とは、無料で自分の商品やサービスの一部を提供するビジネス戦略のことです。









と思うかもしれませんが、むしろ逆です。
フリー戦略は売上アップには非常に効果的なのです。
なぜなら、フリー戦略はサービスの一部を無料提供したのちに、有料サービスを販売するからです。
この有料サービスの販売で利益を狙うのです。
一番イメージしやすいのが、スーパーの試食コーナーです。


焼肉を無料で提供していますが、この手法を提供することでお肉が売れたり、焼肉のタレが売れたりするのです。
つまりは、「無料お試しで良かったら買う」という心理を活用しているわけですね。
もちろん、この仕組みはオンラインビジネスでも応用できます。というか必須だと思いっています。
想像してみて欲しいのですが、オンラインサービスって勝手みないと品質の良し悪しが分かりません。
「得するかもしれないが、損するかもしれない」という状況は、顧客にとって非常にリスキーなのです。
だからこそ、無料でサービスを試してもらうことが重要なのです。
そこで活躍するのがこのフリー戦略です。
「無料」は受け取り手にとって一切リスクがない、かなり魅力的で強力なオファーです。



その結果、10人中1人でもサービスを気に入っていただけたなら、100人なら10人、1000人なら100人とサービス利用者を増やしていくことができますよね。
これが最初から定価だと、手に取る人が格段に減ってしまいます。
だからこそ売上を伸ばしたいなら、「無料」でのサービス提供は欠かせないのです。
では実際に、フリー戦略を活用して大きく売上を出しているビジネス事例を解説していきます。
フリー戦略の事例
フリー戦略で成功しているビジネスの事例をドドドーッと紹介していきます。
人口の多い中国に灯油を売るために、ランプを無料で配り続けた。
その結果、ランプの恩恵を感じた人々は、ランプを長く使い続けるため、燃料となる灯油を買い続けました。
ミュージシャンは楽曲をYoutubeに公開したり、Youtubeでラジオ対談などをすることで無料でコンテンツ配布しています。
そうすることで、認知度アップを増やすことに成功しています。
さらには、ファンとの交流を積極的に行い、有料ライブやイベントへの集客に成功しています。
ツイッターやインスタグラム、Youtubeはなぜ無料で使えるのでしょうか?
理由は2つあります。
- 人を集める
- 企業から広告を出してもらう
SNSはサービスを無料で使えるようにします。
そうすることで人が集まりますね。
そこに広告を出したい企業さんが現れるので、結果的に収益が生まれるのです。
これもフリー戦略のビジネスモデルの一つですね。
パズドラやモンストなど、アプリは無料です。
しかし、ゲームの中で有料なコンテンツを販売することで、莫大な利益を出しています。
キングコング西野亮廣は、「えんとつ町のプペル」という、絵本の中身を全て無料公開してめちゃくちゃ話題になりました。
さすがに、これはかなり大胆なフリー戦略ではありますが、無料公開することによって認知度が高まりました。
そして、映画化したり、グッズを販売したりすることで、莫大な利益を生み出すことに成功しています。
このように、成功しているビジネスモデルは必ず、コンテンツを無料配布することによって、知名度を伸ばして売上を伸ばしているのです。
個人ビジネスでフリー戦略を活用する4つの方法
このような事例を聞くと、大きなビジネスだからこそ成功できたのではないか・・・
と感じるでしょうが、そうではありません。
むしろこのフリー戦略は資金がかけられない、スモールビジネスにこそ取り入れたいマーケティング戦略です。
具体的なフリー戦略4つの活用方法をご紹介します。
- PDFコンテンツを配布する
- 動画コンテンツを配布する
- 電子書籍を出版する
- オンラインセミナーをやる
1.PDFコンテンツを配布する


自分のブログやSNSなどで有益な情報をまとめたファイルをPDF形式で配布することで、集客することができます。
この無料PDFファイルは、ワードやドキュメントをPDF化すればお金をかけずとも簡単に作れます。
なので、ビジネス始めたての人にとてもオススメです。
2.動画コンテンツを配布する


動画コンテンツを作って無料配布する方法です。
動画は少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、実は動画コンテンツも簡単に作ることができます。
スマホ1台でも作れるので、高い機材を揃える必要もありません。
おまけに話すのはパソコンのタイピングよりも早いので、PDFコンテンツより動画コンテンツの方が短時間で作れます。
ですので、内容の濃いコンテンツを手っ取り早く作りたいなら動画コンテンツがオススメです。
3.電子書籍を出版する


アマゾンKindleにて電子書籍を出版するのもオススメです。
有料で出版するなら300〜500円で出版できますが、Kindle unlimitedを活用すれば、無料で配布可能です。
おまけに集客はアマゾンが全て行ってくれるので、大きな集客が見込めます。
Kindleを購入するお客さんは、リテラシーが高い傾向にあるので、良好の関係が築きやすいのも良いですよね。
4.オンラインセミナーをやる


僕が最もオススメしている方法はオンラインセミナーです。
セミナーを開催すれば、「先生」という権威あるブランディングを作ることができるので、認知度が一気に伸びます。
特にコーチングやコンサルタントなど、士業の方には適したフリー戦略です。



セミナーと聞くと、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、「無料開催+30分のショートセミナー」でも十分価値提供できます。
どうしても、人前で話すのは緊張する・・・汗
そんな人は、まず知り合い少人数(3〜5人)を集めた30分ほどのプチセミナーなどで、感想もらいながら慣れていくと良いと思います。
個人がフリー戦略で活用できる方法をまとめると以下の通りです。
- PDFコンテンツを配布する
- 動画コンテンツを配布する
- Kindleに出版する
- オンラインセミナーをやる
質の高いコンテンツの作り方はこちらの記事も参考にしてみてください。
≫【関連記事】実績ゼロでも大丈夫!喜ばれる質の高いコンテンツの作り方徹底解説!
フリー戦略の注意事項
しかし、フリー戦略には注意すべきポイントがあります。
それは、むやみに無料にしてしまうと、自分のブランディング価値が下がる可能性があることです。


ブランディング価値が下がると、「この人は無料でコンテンツをくれる人だ」と思われてしまいます。
そうなると、残念ながら売上が伸びません。
ではそんな事態を回避するためには何をするべきなのか?
2つの対策をご案内します。
- 高クオリティの無料サービスを提供する
- 無料サービスと有料サービスの内容を被らないようにする
1.高クオリティの無料サービスを提供する
無料で作れるからといって、「とりあえずテキトーでいいや!」と作ってはいけません。
無料だからこそ高クオリティコンテンツを提供しましょう。
きっとあなたもこんな経験あると思います。
「無料だし、せっかくならもらっておくか」と受け取ったサービスが、「えぇ!?すご!!」と感じてファンになった。
良い意味で期待を裏切ると、たまらず人はファンになります。
だからこそ、無料サービスだからと手を抜くのではなく、感動するクオリティのものを作りましょう。
そうすることで、「無料でここまでのクオリティなら、有料だと一体どんなすげぇ人なんだ!?」と感じてもらえるのです。
2.無料サービスと有料サービスの内容を被らないようにする
フリー戦略でよくある失敗が、「お客さんが無料コンテンツで満足してしまい、本当に売りたいサービスが売れない」という惨劇。



おそらくこれが、フリー戦略を躊躇する一番の理由ではないでしょうか。
これは売りたいサービスと無料サービスの内容が被ってしまっていることが原因です。
例えば、文章の書き方ノウハウを完全網羅したコンテンツを無料プレゼントした後に、文章の書き方ノウハウ講座を有料販売しても売れにくいですよね。
お客さんはすでに文章の書き方コンテンツを受け取っているので、「自分でできそうだから、いいや」と思い、購入しないのです。
そうならないように、無料コンテンツと有料コンテンツは被らないようにしましょう。
例えば、「ランディングページの作り方」の無料コンテンツを提供した後に、セールスレターの書き方講座を有料で売れば内容が被らないので、売れづらい状況にはなりませんよね。
他にも参考になる事例は、試食コーナーです。
試食コーナーではお肉を無料で配っていますが、本当に売りたいのは肉ではなく、焼肉のタレなんですよね。
これは非常にうまく出来ているフリー戦略です。
有料で販売する商品とは、被らない無料コンテンツを準備することを心がけましょう。



サービスが被るということは、そもそも内容が絞れてない可能性もあります。
まとめ 〜遠回りこそ、一番の近道〜
今回は、フリー戦略について解説していきました。
以下まとめです。
- フリー戦略とは、無料でサービスを配布して、売上を伸ばすマーケティング戦略
- PDFや動画コンテンツの配布、Kindle出版、オンラインセミナーなどがオススメ。
- 無料とは思えない高クオリティで提供すること
売上を伸ばしたいと思ったら、どうしてもすぐにでも販売活動したいと思うのは仕方ありません。
ですが、そんな状況こそ、サービスの一部をまずは無料お試しで提供する戦略が重要なのです。
一見すると、遠回りのように見えますが、実は売上を伸ばす一番の近道です。
ぜひ今回の内容を参考にして、フリー戦略を取り入れてみてください。